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2022年5月27日 記事掲載

埼北市町村ガイド

埼北よみうり配布エリアの22市町村を順に紹介していく連載コーナー。歴史、文化、地理、産業、観光など、各市町村の特色を掲載いたします。

14.横瀬町

Vol.14 横瀬町

武甲山と町並み

武甲山と町並み

横瀬の歴史は古く、遺跡や出土品から縄文時代までさかのぼることができる。ヤマトタケルが東征に赴く際、武甲山の山頂で東国平定を祈願したという伝説が残り、眼下に一筋の川が横たわるのをみて見て「よこぜ」と名付けたと伝わる。

平安時代末期には、秩父氏の領地となり、その後は足利氏、上杉氏、小田原北条氏が所領とした。徳川家康の関東入国で徳川氏の直轄となり、1663(寛文3)年からは忍藩秩父領として阿部氏・松平氏が治めた。1733(享保18)年に、幕府が芦ヶ久保地域を分離し天領としたことで、横瀬と芦ヶ久保は別々の道を歩んだ。

明治期には、連合戸長制によって一つの地域となったが、市町村制の発布によって数年で分離した。1955(昭和30)年の町村合併促進法に基づき再び合併を迎え、新たな横瀬村の誕生から29年の間に飛躍的な発展をとげ、1984(昭和59)年より町制を施行し横瀬町となった。

武甲山御嶽神社(山頂)

武甲山御嶽神社(山頂)

観光農園と林家たい平師匠が生みの親のゆるキャラ「ブコーさん」

観光農園と林家たい平師匠が生みの親のゆるキャラ「ブコーさん」

横瀬町は秩父絹の発祥の地として知られ、昔から農林業とともに絹織物を中心に発展してきた。高度経済成長期を経て、武甲山に埋蔵する豊富な石灰岩を原料とする大手セメント会社が進出し、窯業(セメント産業)が基幹産業となった。

農業は、昭和40年代まで養蚕と稲作を中心に、野菜・酪農・林業などを合わせた経営が多かったが、1969(昭和44)年に西武秩父線が開通すると同時に、ブドウを中心とした果樹や施設園芸栽培のイチゴなどの観光農業へと移り変わっていった。

現在では、ICT(情報通信技術)の進化・普及によって、企業・創業のあり方が多様化したことに着目。アイデアやネットワークを活用する企業などを主なターゲットにした新たな創業支援・企業誘致を推進している。町とのコラボレーション(共同事業)で、企業や団体、個人が持っているアイデアやプロジェクトの実践や実証試験ができる仕組み『よこらぼ』がスタート。提案者・町民・町の3者それぞれにメリットがあるプロジェクトが100件以上採択され、持続可能な地域社会をつくるための基軸となることが期待される。

「よこらぼ」を通じて生まれたエリア898

「よこらぼ」を通じて生まれたエリア898

横瀬の人形芝居

横瀬の人形芝居

秩父札所34ヶ所のうち5番から10番までの6寺が点在し、古くからの趣を残す。400年以上前から伝わる「里宮の神楽」、江戸時代から伝わる「芦ヶ久保の獅子舞」「横瀬の人形芝居」などの伝統芸能がある。

現代では、企画から運営までを町民がボランティアで行う「ヨコゼ音楽祭」、町内の60軒以上が丹精込めて造った庭を開放する「オープンガーデンよこぜ」などの新たな催しが定着している。 町内には、約6haの茶畑があり、地域の工場で製茶も行われている。10年ほど前からは、二番茶を利用した紅茶の製造を始め、新たな名物となっている。さらに、地域を限定してどぶろく製造ができる「どぶろく特区」に県内で初めて認定され、地元産の米を使って製造されたどぶろく「花咲山」が特産品として注目されている。

令和3年度にリニューアルオープンした横瀬駅前観光案内所

令和3年度にリニューアルオープンした横瀬駅前観光案内所

県西部に位置し、面積は49.49㎢。奥秩父山地・上武山地および外秩父山地に囲まれた秩父盆地の南東部にあり、町域の大部分を山地が占める。標高1,304mの武甲山は地域のシンボルとなっている。

国道299号と西武鉄道秩父線が東西に走り、横瀬駅と芦ヶ久保駅が町内に設置されている。都心から70㎞圏内に位置し、秩父の東の玄関口としての機能を果たしている。

寺坂棚田

寺坂棚田

県内最大級といわれる「寺坂棚田」があり、斜面に大小約250枚の田んぼが並んでいる。秋には「彼岸花まつり」が催され、四季折々の美しい風景が楽しめる。

冬場の厳しい寒さを利用した「あしがくぼの氷柱」は、山肌に散水して作り上げた幅300m以上にわたる氷の柱。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出する。

秩父地域を象徴する武甲山をはじめ、1,000m級の山々が連なり、初心者でも登りやすい山が多く、自然が満喫できるハイキングコースも数多く整備されている。さらに、町内には、ブドウやイチゴの観光農園が多数あり、キャンプ場などのアウトドア施設が充実。地域住民らの手で整備された約6,000本の花木が植えられた「花咲山公園」など新たな名所も誕生している。

あしがくぼの氷柱

あしがくぼの氷柱

花咲山公園

花咲山公園

新作落語で知られた落語家・川柳川柳さん。6代目・三遊亭円生さんに入門し、二ツ目に昇進してからはギターを手にラテン音楽を高座で披露。1974(昭和49)年に真打ちに昇進し、軍歌や昭和歌謡を歌い上げる自作の陽気な演目「ガーコン」などで人気を博した。

 

小児科オンラインスマホ画面

小児科オンラインスマホ画面

「豊かな自然」「コミュニティと文化」「都心からのアクセスの良さ」という町の長所と動きが早く、まとまりやすい「小さい町」という特性を生かし、多様な人たちが多様な幸せ・ライフスタイルを実現できる「カラフルタウン」を目指していく。

  

「よこらぼ」の取り組みを皮切りに、新たな経済循環と地域価値をつくり、町のブランド力をあげていきたいとしている。採択したプロジェクトの中には、スマホで小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談の実証、都内で活躍するクリエーターが子どもたちにワークショップを開催するなど子育て世帯へ向けた取り組みもある。「日本一住みよい町、日本一誇れる町」の実現に向けて歩みを進める。

横瀬町のデータ

人口 7,902人(令和4年5月1日現在)
世帯数 3,339(令和4年5月1日現在)
面積 49.49㎢
総生産額 274億900万円(平成30年度)

取材協力:横瀬町

横瀬町地図

Copyright © saihokuyomiuri.

埼北よみうり新聞

2022年4月22日 記事掲載

埼北市町村ガイド

14.横瀬町

Vol.14 横瀬町

武甲山と町並み

武甲山と町並み

横瀬の歴史は古く、遺跡や出土品から縄文時代までさかのぼることができる。ヤマトタケルが東征に赴く際、武甲山の山頂で東国平定を祈願したという伝説が残り、眼下に一筋の川が横たわるのをみて見て「よこぜ」と名付けたと伝わる。

平安時代末期には、秩父氏の領地となり、その後は足利氏、上杉氏、小田原北条氏が所領とした。徳川家康の関東入国で徳川氏の直轄となり、1663(寛文3)年からは忍藩秩父領として阿部氏・松平氏が治めた。1733(享保18)年に、幕府が芦ヶ久保地域を分離し天領としたことで、横瀬と芦ヶ久保は別々の道を歩んだ。

明治期には、連合戸長制によって一つの地域となったが、市町村制の発布によって数年で分離した。1955(昭和30)年の町村合併促進法に基づき再び合併を迎え、新たな横瀬村の誕生から29年の間に飛躍的な発展をとげ、1984(昭和59)年より町制を施行し横瀬町となった。

武甲山御嶽神社(山頂)

武甲山御嶽神社(山頂)

観光農園と林家たい平師匠が生みの親のゆるキャラ「ブコーさん」

観光農園と林家たい平師匠が生みの親のゆるキャラ「ブコーさん」

横瀬町は秩父絹の発祥の地として知られ、昔から農林業とともに絹織物を中心に発展してきた。高度経済成長期を経て、武甲山に埋蔵する豊富な石灰岩を原料とする大手セメント会社が進出し、窯業(セメント産業)が基幹産業となった。

農業は、昭和40年代まで養蚕と稲作を中心に、野菜・酪農・林業などを合わせた経営が多かったが、1969(昭和44)年に西武秩父線が開通すると同時に、ブドウを中心とした果樹や施設園芸栽培のイチゴなどの観光農業へと移り変わっていった。

現在では、ICT(情報通信技術)の進化・普及によって、企業・創業のあり方が多様化したことに着目。アイデアやネットワークを活用する企業などを主なターゲットにした新たな創業支援・企業誘致を推進している。町とのコラボレーション(共同事業)で、企業や団体、個人が持っているアイデアやプロジェクトの実践や実証試験ができる仕組み『よこらぼ』がスタート。提案者・町民・町の3者それぞれにメリットがあるプロジェクトが100件以上採択され、持続可能な地域社会をつくるための基軸となることが期待される。

「よこらぼ」を通じて生まれたエリア898

「よこらぼ」を通じて生まれたエリア898

横瀬の人形芝居

横瀬の人形芝居

秩父札所34ヶ所のうち5番から10番までの6寺が点在し、古くからの趣を残す。400年以上前から伝わる「里宮の神楽」、江戸時代から伝わる「芦ヶ久保の獅子舞」「横瀬の人形芝居」などの伝統芸能がある。

現代では、企画から運営までを町民がボランティアで行う「ヨコゼ音楽祭」、町内の60軒以上が丹精込めて造った庭を開放する「オープンガーデンよこぜ」などの新たな催しが定着している。 町内には、約6haの茶畑があり、地域の工場で製茶も行われている。10年ほど前からは、二番茶を利用した紅茶の製造を始め、新たな名物となっている。さらに、地域を限定してどぶろく製造ができる「どぶろく特区」に県内で初めて認定され、地元産の米を使って製造されたどぶろく「花咲山」が特産品として注目されている。

令和3年度にリニューアルオープンした横瀬駅前観光案内所

令和3年度にリニューアルオープンした横瀬駅前観光案内所

県西部に位置し、面積は49.49㎢。奥秩父山地・上武山地および外秩父山地に囲まれた秩父盆地の南東部にあり、町域の大部分を山地が占める。標高1,304mの武甲山は地域のシンボルとなっている。

国道299号と西武鉄道秩父線が東西に走り、横瀬駅と芦ヶ久保駅が町内に設置されている。都心から70㎞圏内に位置し、秩父の東の玄関口としての機能を果たしている。

寺坂棚田

寺坂棚田

県内最大級といわれる「寺坂棚田」があり、斜面に大小約250枚の田んぼが並んでいる。秋には「彼岸花まつり」が催され、四季折々の美しい風景が楽しめる。

冬場の厳しい寒さを利用した「あしがくぼの氷柱」は、山肌に散水して作り上げた幅300m以上にわたる氷の柱。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出する。

秩父地域を象徴する武甲山をはじめ、1,000m級の山々が連なり、初心者でも登りやすい山が多く、自然が満喫できるハイキングコースも数多く整備されている。さらに、町内には、ブドウやイチゴの観光農園が多数あり、キャンプ場などのアウトドア施設が充実。地域住民らの手で整備された約6,000本の花木が植えられた「花咲山公園」など新たな名所も誕生している。

あしがくぼの氷柱

あしがくぼの氷柱

花咲山公園

花咲山公園

新作落語で知られた落語家・川柳川柳さん。6代目・三遊亭円生さんに入門し、二ツ目に昇進してからはギターを手にラテン音楽を高座で披露。1974(昭和49)年に真打ちに昇進し、軍歌や昭和歌謡を歌い上げる自作の陽気な演目「ガーコン」などで人気を博した。

小児科オンラインスマホ画面

小児科オンラインスマホ画面

「豊かな自然」「コミュニティと文化」「都心からのアクセスの良さ」という町の長所と動きが早く、まとまりやすい「小さい町」という特性を生かし、多様な人たちが多様な幸せ・ライフスタイルを実現できる「カラフルタウン」を目指していく。

  

「よこらぼ」の取り組みを皮切りに、新たな経済循環と地域価値をつくり、町のブランド力をあげていきたいとしている。採択したプロジェクトの中には、スマホで小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談の実証、都内で活躍するクリエーターが子どもたちにワークショップを開催するなど子育て世帯へ向けた取り組みもある。「日本一住みよい町、日本一誇れる町」の実現に向けて歩みを進める。

横瀬町のデータ

横瀬町地図
人口 7,902人(令和4年5月1日現在)
世帯数 3,339(令和4年5月1日現在)
面積 49.49㎢
総生産額 274億900万円(平成30年度)

取材協力:横瀬町