2022/5/13 掲載記事
力を合わせてトラップづくり
先月、東松山市の高坂丘陵地区のナラ枯れ被害の拡大を防ごうと、地域住民らを中心とした丘陵みどりの会が発足した。
ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシが媒介する菌によって、コナラやクヌギなど樹木が枯れてしまうことを指す。近年、近隣地域で被害が確認される中、同地区では地域住民有志が警戒を続けていたが昨年、初めてナラ枯れ被害を確認した。被害拡大への危機感から、高坂丘陵自治会連合会で対策チームの必要性を議論。27人が会員となり、丘陵みどりの会の発足となった。
先月16日、高坂丘陵市民活動センターに同会メンバーが集まり、カシノナガキクイムシを捕獲するトラップづくりに励んだ。トラップは、コナラやクヌギに飛んできた虫がトラップにぶつかって落ち、洗剤入りの水に浸かることで退治する仕組み。クリアファイルを加工することで作るトラップは、材料費が安く、環境に負担が少ないことから採用された。メンバーはこの日、1日がかりで900個を作り上げた。今後、カシノナガキクイムシの活動が活発化する6月から7月を前に、5月中旬に地区内の対象樹木に仕掛けていく予定だ。
同会の門馬有三会長(70)は「トラップを設置後は、捕獲や被害の状況の経過観察をしていきます。何年かかるか分かりませんが、被害を根絶していくためにも、みなさんと協力して取り組んでいきたい」と強い口調で語った。
関連リンク
Copyright © saihokuyomiuri.
力を合わせてトラップづくり
2022/5/13 掲載記事
先月、東松山市の高坂丘陵地区のナラ枯れ被害の拡大を防ごうと、地域住民らを中心とした丘陵みどりの会が発足した。
ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシが媒介する菌によって、コナラやクヌギなど樹木が枯れてしまうことを指す。近年、近隣地域で被害が確認される中、同地区では地域住民有志が警戒を続けていたが昨年、初めてナラ枯れ被害を確認した。被害拡大への危機感から、高坂丘陵自治会連合会で対策チームの必要性を議論。27人が会員となり、丘陵みどりの会の発足となった。
先月16日、高坂丘陵市民活動センターに同会メンバーが集まり、カシノナガキクイムシを捕獲するトラップづくりに励んだ。トラップは、コナラやクヌギに飛んできた虫がトラップにぶつかって落ち、洗剤入りの水に浸かることで退治する仕組み。クリアファイルを加工することで作るトラップは、材料費が安く、環境に負担が少ないことから採用された。メンバーはこの日、1日がかりで900個を作り上げた。今後、カシノナガキクイムシの活動が活発化する6月から7月を前に、5月中旬に地区内の対象樹木に仕掛けていく予定だ。
同会の門馬有三会長(70)は「トラップを設置後は、捕獲や被害の状況の経過観察をしていきます。何年かかるか分かりませんが、被害を根絶していくためにも、みなさんと協力して取り組んでいきたい」と強い口調で語った。
関連リンク