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2022/4/8 掲載記事

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

鎌倉殿ゆかり八幡神社
小笠原流の弓射奉納(熊谷市)

熊谷市三ケ尻の八幡神社(篠田宣久宮司)で3月26日、弓馬術礼法小笠原流による弓射の奉納があった。焼失した本殿の再建20周年を記念し、地域の安寧を願って厳かに執り行われた。

小笠原流は、源頼朝の「糾方」(弓馬術礼法)師範を務めた初代・小笠原長清をルーツとし、礼法・弓術・弓馬術の伝統文化を今に伝えている。鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の例大祭では馬上から的に向かって矢を射る流鏑馬を奉納している。

八幡神社再建20周年の奉納では、伝統的な装束を身にまとった小笠原流・埼玉菱友会の会員らが、地上で弓を引く歩射の式法を繰り広げた。静まり返った場内で、魔除けの音を発する蟇目かぶら矢を放って場を清める「蟇目の儀」、10人の射手が5尺2寸(約160㎝)の的に向かって次々に矢を射放つ「百々手式」が執行され、来場者は固唾を飲んで見守った。

八幡神社は、前九年の役で奥州平定に向かう源頼朝の先祖・頼義、義家父子が、当地で戦勝祈願したことが起源と伝えられ、下って1183(寿永2)年に、頼朝が当時の三ケ尻郷を鶴岡八幡宮のご神領として寄進したという直筆の文章が今に残る。

地元の植竹一之さんは、「昔から親しみのある神社で、貴重な儀式が見られてよかった。鎌倉時代をテーマにした大河ドラマが放送されているので、ゆかりある地域の神社にも注目が集まったらうれしい」と話した。

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

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小笠原流の弓射奉納(熊谷市)

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

2022/4/8 掲載記事

熊谷市三ケ尻の八幡神社(篠田宣久宮司)で3月26日、弓馬術礼法小笠原流による弓射の奉納があった。焼失した本殿の再建20周年を記念し、地域の安寧を願って厳かに執り行われた。

小笠原流は、源頼朝の「糾方」(弓馬術礼法)師範を務めた初代・小笠原長清をルーツとし、礼法・弓術・弓馬術の伝統文化を今に伝えている。鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の例大祭では馬上から的に向かって矢を射る流鏑馬を奉納している。

八幡神社再建20周年の奉納では、伝統的な装束を身にまとった小笠原流・埼玉菱友会の会員らが、地上で弓を引く歩射の式法を繰り広げた。静まり返った場内で、魔除けの音を発する蟇目かぶら矢を放って場を清める「蟇目の儀」、10人の射手が5尺2寸(約160㎝)の的に向かって次々に矢を射放つ「百々手式」が執行され、来場者は固唾を飲んで見守った。

八幡神社は、前九年の役で奥州平定に向かう源頼朝の先祖・頼義、義家父子が、当地で戦勝祈願したことが起源と伝えられ、下って1183(寿永2)年に、頼朝が当時の三ケ尻郷を鶴岡八幡宮のご神領として寄進したという直筆の文章が今に残る。

地元の植竹一之さんは、「昔から親しみのある神社で、貴重な儀式が見られてよかった。鎌倉時代をテーマにした大河ドラマが放送されているので、ゆかりある地域の神社にも注目が集まったらうれしい」と話した。

雨垂れ拍子に矢を射放つ「百々手式」

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