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2021/6/25 掲載記事

小学生が養蚕体験
愛着心芽生える(神川町)

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蚕に興味津々

神川町立青柳小で5月下旬から、伝統の蚕の飼育が始まった。

神川地域では、かつては養蚕が盛んで、同校の校章には、蚕のえさである桑の葉や実が描かれている。同校では、伝統産業を学ぼうと、10年以上前から児童が蚕を飼育する機会を設けている。蚕は毎年、地域にある金屋飼育所から提供される。今年も、5月21日に、2㎝ほどの蚕約1,000匹が届けられた。

飼育を担当する4年生は、休み時間などを使って、エサやりや飼育ケージの掃除に励んだ。今年は、保護者や地域の人たちから多くの桑の葉の提供があったことから、例年よりも大きく育ったという。

取材日の6月9日には、蚕の6割ほどが繭に姿を変えていた。昼休み、蚕の世話に訪れた飯島江恋菜(えれな)さんは「蚕を初めて見たときはびっくりしたけど、お世話をしているうちにかわいくなってきました」と掌に載せた蚕を見て笑顔だった。10匹ほどを家に持ち帰って育てている飯塚蓮君は、今月中に同飼育所に戻される蚕について「ぷにぷにしているところがかわいい。もうすぐバイバイすると思うと寂しい」と残念がっていた。蚕は必要な処理を経て繭玉にし、9月頃に再び同校へ届けられ、子どもたちは生糸取りや、繭玉を使ったコサージュづくりを体験する。

地元出身で家が養蚕をやっていたという山﨑育樹(やすき)校長は「子どもたちが養蚕を体験できる良い機会。今年は皆さんの協力で桑の葉が多く集まったこともあり、蚕が大きく育ちました」と喜んでいた。

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ゲージの蚕と繭

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2021/6/25 掲載記事

小学生が養蚕体験
愛着心芽生える(神川町)

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蚕に興味津々

神川町立青柳小で5月下旬から、伝統の蚕の飼育が始まった。

神川地域では、かつては養蚕が盛んで、同校の校章には、蚕のえさである桑の葉や実が描かれている。同校では、伝統産業を学ぼうと、10年以上前から児童が蚕を飼育する機会を設けている。蚕は毎年、地域にある金屋飼育所から提供される。今年も、5月21日に、2㎝ほどの蚕約1,000匹が届けられた。

飼育を担当する4年生は、休み時間などを使って、エサやりや飼育ケージの掃除に励んだ。今年は、保護者や地域の人たちから多くの桑の葉の提供があったことから、例年よりも大きく育ったという。

取材日の6月9日には、蚕の6割ほどが繭に姿を変えていた。昼休み、蚕の世話に訪れた飯島江恋菜(えれな)さんは「蚕を初めて見たときはびっくりしたけど、お世話をしているうちにかわいくなってきました」と掌に載せた蚕を見て笑顔だった。10匹ほどを家に持ち帰って育てている飯塚蓮君は、今月中に同飼育所に戻される蚕について「ぷにぷにしているところがかわいい。もうすぐバイバイすると思うと寂しい」と残念がっていた。蚕は必要な処理を経て繭玉にし、9月頃に再び同校へ届けられ、子どもたちは生糸取りや、繭玉を使ったコサージュづくりを体験する。

地元出身で家が養蚕をやっていたという山﨑育樹(やすき)校長は「子どもたちが養蚕を体験できる良い機会。今年は皆さんの協力で桑の葉が多く集まったこともあり、蚕が大きく育ちました」と喜んでいた。

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ゲージの蚕と繭

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