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2021/3/12 掲載記事

うすですくもをつき固める

栄一翁の家業を体験 6年生が藍玉づくり(深谷市)

深谷市立上柴西小学校(柴﨑千穂校長)の6年生は、郷土の偉人・渋沢栄一翁の生家が家業としていた藍玉作りを体験した。

藍玉は、藍染めの染料すくもを槌でつき固めたもので、70㎝ほどに成長した開花直前の藍の葉を原料とする。江戸時代のすくもは、藍葉を天日で乾燥し、竿で打つ「藍粉成し」と呼ばれる作業で葉と茎を分け、水をかけて発酵させる重労働で作られた。藍玉にするのは、染液に多量の色素を取り出しやすくし、運びやすくするためといわれている。

藍玉作りの体験は、生まれ育った地域について知ることから郷土愛を育む「ふるさと教育」の一環として取り組んだ。地域の人からすくもと、クヌギで作った小型のうすの寄贈があって実現。2月から3月にかけての昼休みを利用し、5人ほどのグループごとに行われた。児童たちは、柴﨑校長の手ほどきを受け、藍玉づくりの苦労や栄一翁のエピソードを聞きながら、楽しそうにすくもを棒でつき固めていた。作業を終えた淺野航平君と王ももさんは、「栄一翁がやっていた作業を体験し、すごく親近感がわきました。作業は大変だったけど達成感があってうれしい」と笑顔だった。

柴﨑校長は、「体験を通して、栄一翁の世のため人のためにつくすという思いを子どもたちに伝えていきたい」と話した。

完成した藍玉を手に

写真1:うすですくもをつき固める

写真2:完成した藍玉を手に

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栄一翁の家業を体験
6年生が藍玉づくり(深谷市)

うすですくもをつき固める

2021/3/12 掲載記事

深谷市立上柴西小学校(柴﨑千穂校長)の6年生は、郷土の偉人・渋沢栄一翁の生家が家業としていた藍玉作りを体験した。

藍玉は、藍染めの染料すくもを槌でつき固めたもので、70㎝ほどに成長した開花直前の藍の葉を原料とする。江戸時代のすくもは、藍葉を天日で乾燥し、竿で打つ「藍粉成し」と呼ばれる作業で葉と茎を分け、水をかけて発酵させる重労働で作られた。藍玉にするのは、染液に多量の色素を取り出しやすくし、運びやすくするためといわれている。

藍玉作りの体験は、生まれ育った地域について知ることから郷土愛を育む「ふるさと教育」の一環として取り組んだ。地域の人からすくもと、クヌギで作った小型のうすの寄贈があって実現。2月から3月にかけての昼休みを利用し、5人ほどのグループごとに行われた。児童たちは、柴﨑校長の手ほどきを受け、藍玉づくりの苦労や栄一翁のエピソードを聞きながら、楽しそうにすくもを棒でつき固めていた。作業を終えた淺野航平君と王ももさんは、「栄一翁がやっていた作業を体験し、すごく親近感がわきました。作業は大変だったけど達成感があってうれしい」と笑顔だった。

柴﨑校長は、「体験を通して、栄一翁の世のため人のためにつくすという思いを子どもたちに伝えていきたい」と話した。

完成した藍玉を手に

写真1:うすですくもをつき固める

写真2:完成した藍玉を手に

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