2025/3/14 掲載記事
講演者によるパネルディスカッション
北本市にある国指定史跡「デーノタメ遺跡」についてのシンポジウムが9日、北本市文化センターホールで開催された。
デーノタメ遺跡は縄文時代中期から後期にかけての集落遺跡。特に縄文中期の環状集落が関東最大級であることなどから、昨年10月に国の史跡に指定された。シンポジウムは指定記念として企画され、北本市教育委員会の職員や大学教授らが遺跡の特性などを説明。最後に全講演者によるパネルディスカッションがあり、来場者から寄せられた質問にも回答した。「デーノタメの名前の由来は?」の質問に「かつて存在した湧水によるため池をデーノタメと呼んでいた。湧水のことをデスイやデイと言うことから〝出水のため池〟を由来とする説と、遺跡北側の台原地区をデエッパラと呼ぶことから、〝台原のため池〟を由来とする説があります」と答えた。また、土器についた〝おこげ〟の成分解析で、植物性のものが多く食べられていたことなどが伝えられた。今後のさらなる調査で約1,500年の長きに渡って集落が継続した理由などが解明されていくのではないかとの話もあった。会場内には遺跡から出土した土器なども展示され、熱心に見入る人の姿も見られた。
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講演者によるパネルディスカッション
2025/3/14 掲載記事
北本市にある国指定史跡「デーノタメ遺跡」についてのシンポジウムが9日、北本市文化センターホールで開催された。
デーノタメ遺跡は縄文時代中期から後期にかけての集落遺跡。特に縄文中期の環状集落が関東最大級であることなどから、昨年10月に国の史跡に指定された。シンポジウムは指定記念として企画され、北本市教育委員会の職員や大学教授らが遺跡の特性などを説明。最後に全講演者によるパネルディスカッションがあり、来場者から寄せられた質問にも回答した。「デーノタメの名前の由来は?」の質問に「かつて存在した湧水によるため池をデーノタメと呼んでいた。湧水のことをデスイやデイと言うことから〝出水のため池〟を由来とする説と、遺跡北側の台原地区をデエッパラと呼ぶことから、〝台原のため池〟を由来とする説があります」と答えた。また、土器についた〝おこげ〟の成分解析で、植物性のものが多く食べられていたことなどが伝えられた。今後のさらなる調査で約1,500年の長きに渡って集落が継続した理由などが解明されていくのではないかとの話もあった。会場内には遺跡から出土した土器なども展示され、熱心に見入る人の姿も見られた。