特殊詐欺被害防止
のぼり旗
（本庄市・上里町）

のぼり旗交付式に出席した高校生と金融機関の代表者ら（前列左から３人目・高橋署長）

2023/11/10掲載記事

本庄警察署)高橋和十四署長)管内の金融機関24か所には、書道作品のように防犯メッセージをしたためた「特殊詐欺被害防止のぼり旗」が掲示されている。これは、地元高校生の協力で作成されたもので、高齢者らを特殊詐欺から守りたいという思いが込められている。

本庄署は、後を絶たない特殊詐欺の被害防止に向け、県立本庄高・本庄第一高・本庄東高・早稲田大学本庄高の管内4高校に防犯メッセージの考案と揮ごうの協力を依頼。計413の防犯メッセージが寄せられ、「還付金ATMでは戻らない」「ちょっと待って 振り込む前に確認を!!」など8種の書でデザインしたのぼり旗を作成した。

9月19日には、書を手がけた各校の書道部員と管内4つの金融機関の代表者を招き、のぼり旗の交付式を実施した。埼玉信用組合・本庄支店の保延修支店長は、「多くの方の目につく場所に掲示し、犯罪被害防止に協力していきたい」と語った。

本庄高書道部の町田詩季部長と香川竜一副部長(ともに３年生)は、「太くて読みやすい書体で、一目で伝わるような書を意識しました。特殊詐欺防止に作品が役立てばうれしい」と話した。

これから犯罪が増加傾向となる年末年始を迎える。力強い書とメッセージが、多くの人たちに被害防止を呼びかけ、注意を払うきっかけになることが期待される。

思いを込めたのぼり旗を託す高校生